2013年8月23日金曜日

岩木山

8月10日(土)に青森県にある霊峰『 岩木山(いわきさん)』に登ってきました。津軽平野に鎮座する独立峰で「津軽富士」とも呼ばれる裾野の美しい山。日本百名山のひとつです。大ヒット曲「帰ってこいよ」でも歌われた「おいわきやま」。若い人は知らないか...^^; 妻の実家(北秋田)に帰省中に足を伸ばしてみました。

昨年夏に読んだ「空と山のあいだ~岩木山遭難・大館鳳鳴高校生の五日間~」。昭和39年(1964年)1月、秋田県大館鳳鳴(おおだてほうめい)高校の山岳部員5人が遭難する事故が起き、ただ一人の生還者の証言を元にしたノンフィクション。第八回開高健賞受賞作。昨年から登ってみたいと思っていました。


49年前、高校生達が登った百沢ルートで山頂を目指し、下山は嶽温泉に下るルートを歩いてみました。

百沢(10:20)-岩木山神社(10:27)-桜林神社(10:33)-姥石(11:05/11:07)-焼止まり非難小屋(11:35/11:39)-鳳鳴ヒュッテ(12:36/12:39)-岩木山(12:51/13:17)-鳳鳴ヒュッテ(13:27)-八合目(13:58/14:08)-嶽温泉(14:58)

(CT 6時間35分、休憩込み4時間38分(CT70%、休憩抜きで60%)、累積上昇1432m、累積下降1166m)


08:00に秋田を出発し、10:00に岩木山(いわきやま)神社前に到着。山名は「いわき”さん”」ですが神社は「いわき”やま”」なんだそうです。公共駐車場もこの先にあるようでしたが空いていたので神社前の広場(無料駐車場)に駐車。トイレもあります。

10:20 百沢(ひゃくざわ)(標高180m)の岩木神社大鳥居をスタート!

10:27 岩木山神社
岩木山は古くからの山岳信仰の山で山頂には岩木山神社奥宮があります。毎年旧暦8月1日に行なわれる「お山参詣」(国の重要無形民俗文化財に指定)では多くの人々が深夜に山頂登拝し御来光を拝むそうです。まずは登山の安全を祈願。

拝殿手前の左手から百沢口登山道が始まります。山頂まではCT4時間20分のコース。鬱蒼とした森を抜けるとすぐに桜林公園に到着します。

10:33 桜林(さくらばやし)公園。3.8haに約1000本の桜があります。桜の季節はきれいなんでしょうね。

リフト乗り場の建物を抜けて、岩木山百沢スキー場の左から樹林の中に入ります。

すぐに急峻な七曲りの坂が始まります。

平均斜度は25%くらいでしょうか。背丈の高い樹木に囲まれ眺望のない細い登山道。気温も高く汗が噴き出します。急登の途中で少しひらけたカラスの休場がありましたが眺望がないので進みます。

スタートが遅かったためか登山者にも合わず、草むらでガサガサっと音がすると緊張が走ります。この山には確実に熊がいるので熊鈴を鳴らしたり声を出しながら急ぎました。

11:05 姥石(うばいし)(標高668m)

岩木山で女性にも登山が解禁されたのは明治5年(1872年)。それまではこの姥石までしか登れなかったそうです。

姥石を過ぎて更に勾配が増しました。雨の流れた跡もあり石もゴロゴロして歩き難い。眺望もなく暑くて大量発汗。登山道に入ってから山頂までの勾配は25%~35%くらいが続きます。距離は短いものの翌週に登った日本三大急登の黒戸尾根よりキツい坂に感じました。

焼止まりの途中でようやく先行していた登山者の方々に初めて会うことができ少しホッとしました。

11:35 焼止り(やけどまり)ヒュッテ(標高1070m)

1/4に登山を開始した大館鳳鳴高校生は1/5にここにベースキャンプを張り、翌1/6に山頂アタックし下山時に遭難したのでした。木々が高くまで生えて眺望はありませんでした。

ここから大沢に入ります。ゴツゴツした大きな岩をよじ登っていきます。沢も熊が怖いけどこの時間なら現れないかな。

沢の両脇は崩壊しかかった箇所もありなかなかタフな登りでした。

徐々に水量も増えてきて滝が現れるあたりから、この山でしか見られないミチノクコザクラを見ることができました。ソロの下山の方から「雪渓上部にはまだたくさん群生していますよ」と教えていただき俄然やる気。期待しながら上を目指します。

振り返れば弘前市街。

標高1625mしかない山ですが雪渓が残っているとは本州最北端の青森県最高峰らしい。雪渓の上は歩かず左岸(右側)の斜面を登っていきます。

錫杖清水(しゃくじょうしみず)。冷たくて豊富に流れ出ていました。百沢コースで出会った登山者は、登り6人、下り3人でした。

ミチノクコザクラの群生!

枯れ沢の右岸に踏み跡がありましたが、ミチノクコザクラを見に行った足跡のようで一瞬迷いそうになりましたが、沢の中に赤いテープが落ちているのを見つけ、枯れ沢を登っていきました。

12:30 種蒔苗代(たねまきなわしろ)
沢を登りきり噴火口跡にできた直径10数メートルの小さな池に出ました。左手の鞍部に鳳鳴ヒュッテの屋根が見えます。この辺りのミチノクコザクラは終わっていました。いよいよ終盤。「一のおみ坂」を登り鳳鳴ヒュッテに到着しました。

12:36 鳳鳴ヒュッテ(標高1490m)

大館鳳鳴高校生が遭難した翌年に建てられた非難小屋。大館鳳鳴高校生は登頂後、百沢への下山口を見つけられず山頂を東へ巻いて正反対の大鳴沢へ迷い込んでいったのでした。

ここから津軽岩木スカイライン(八合目)とリフト(九合目)で上がって来た軽装な登山客(観光客)と合流して雰囲気が一変しました。親子連れで小さなお子さんもたくさんいました。

「二のおみ坂(第一おみ坂)」の岩場をよじ登る。山頂に向かって登りが右、下りが左。切り立った岩場。過去には落石事故で亡くなっている方もいる場所とのことで三点支持を確保しながら休まずサクサクと登りきる。

一旦平坦になり「三のおみ坂(第二おみ坂)」が現れます。山頂が見えてきました。

12:51 岩木山(標高1625m)、登頂!

独立峰である山頂からは360度の展望。風が吹き抜けて気持ちいい!

非難小屋

岩木山神社奥宮

一等三角点

やや雲が多めで遠くまでは見渡せませんでしたが、白神山地や津軽半島へつづく日本海の海岸線が見えました。

あまりの気持ち良さに26分も滞在してしまいました。

13:17 下山開始

13:27 鳳鳴ヒュッテで鐘を鳴らして祈り、大倉石を右に巻いてリフト乗り場方面へ。

鳥ノ海噴火口

13:35 間違えて九合目のリフト乗り場(標高1480m)に着いてしまいました。ちょうどMATCH500ml(200円)が自動販売機で販売していたのでゲット。5分ほど休憩してから100mくらい戻り分岐から下りを再開しました。

山頂を振り返る。第一おみ坂、第二おみ坂が見える。

山頂から下りてきて、左がリフト乗り場、右が八合目への道。

この区間は通る人も少ないようで非常に道が悪かった。。ゴロゴロ石が転がり狭くて落差の大きい坂。草木も伸び放題で死角にあった岩で左膝を痛打(>_<)

13:58 八合目(標高1250m)

お土産コーナーでピンバッチ(500円)と補給食代わりにリンゴ板チョコ(270円)を購入しました。美味しかった。

山頂を振り返る。1965年に完成した津軽岩木スカイラインとリフトを使えば九合目まで行くことができます。

14:08 嶽下山口。再び樹林の中へ。800mの標高差を一気に下ります。

序盤は百沢同様に狭くて落差のあるテクニカルな登山道。階段の支柱の板に右膝、左膝を痛打(>_<)

途中からは土の路面に変わりますが、前夜までの雨で超スリッピー。何度かヒヤっとしながら慎重に下りていきました。

山と高原地図に書かれていたNo.13の分岐は分からなかったけどココかな?

突然、神社(稲荷神社)が現れて嶽温泉に到着しました。ちなみに下山道でお会いした下山者は3人だけ。

14:58 嶽(だけ)温泉(標高450m)、ゴール!

弘前行きのバスは2時間に1本。利用する場合は時間調整した方がいいですね。今回は家族が車でピックアップしに来てくれました。

縄文人の宿(500円)。

乳白色の湯を独り占めさせて頂きました。いい湯でした^^

帰りは「道の駅ひろさき」に寄り道しながら北秋田に帰りました。日帰りでしたが楽しい山旅となりました。

■ウェア、シューズ
サンバイザー/OR
ウェア/富士登山競走2012青Tシャツ
アンダー/finetrack フラッドラッシュスキンメッシュノースリーブ
アームカバー/CW-X アームカバー
パンツ/mont-bell トレール ランニングショーツ
タイツ/C3fit サーマルロングタイツ
グローブ/パールイズミ バイク用指出し
ソックス/drymax LITE TRAIL RUNNING 1/4 CREW
シューズ/La Sportiva ウルトララプター

(未使用)
ウィンドブレーカー/mont-bell EXライト ウインドジャケット
レインウェア/finetrack エバーブレスフォトン
グローブ(雨用)/TNF RAINグローブ

※タイツは暑かった。(これしか持ってきていなかった)

■装備
バックパック/Gregory MIWOK 18
パックカバー/berghaus DAY 15-20L
防水バッグ/SEA TO SUMMIT 10L、5L
ストック/シマノ トレランポール13.6
ヘッドライト/PETZL ティカXP2、mont-bel マイクロヘッドランプ、予備電池
地図/山と高原(八甲田・岩木山)
コンパス/SILVA No.3R
GPSウォッチ/Garmin Forerunner910XT
サコッシュ/mont-bel UL MONOショルダー M
ボトル/Nalgene 広口0.5L
エマージェンシーキット、熊鈴、ホイッスル、細引き(3mmx5m)、ダクトテープ、トイレットペーパー、テーピング、保険証、防水マップケース、ハッカ油、携帯電話、デジカメ、自在三脚、速乾性タオル、下山後の着替え一式

■水、食料
水/0.5L(消毒用、予備)※未使用
水/250mlくらい(錫杖清水)
コーラ/0.5L
マッチ/0.5L(リフト終点)

※山小屋もなく水場が少ないので注意。

行動食/
 板チョコ/1枚(嶽八合目)

■GPSデータ

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