2013年8月1日木曜日

白峰三山縦走(広河原~北岳~間ノ岳~農鳥岳~奈良田)

7月27日(土)富士登山競走の翌日、『 白峰三山日帰り縦走 』をしてきました。白峰三山(しらねさんざん)は、南アルプス国立公園内の赤石山脈(南アルプス)にある北岳間ノ岳農鳥岳の三山の総称です。

北岳(きただけ)・・・ 3,193m(日本2位)、日本百名山
間ノ岳(あいのだけ)・・・ 3,189m(日本4位)、日本百名山
農鳥岳(のうとりだけ)・・・ 3,026m(日本15位(西農鳥岳))、日本二百名山

昨年は富士登山競走の翌日に芦安に車を置いて北岳に登りましたが、今年は下山口の奈良田に車を置き、朝一のバスで広河原に移動して北岳~間ノ岳~農鳥岳を縦走しました。今回は初めての単独行にチャレンジしました。基本的にほぼ全て歩きです。

広河原(06:33)-大樺沢二股(07:45)-小太郎尾根分岐(8:45/8:50)-北岳肩の小屋(9:05/9:10)-北岳(9:35/9:40)-北岳山荘(10:23/10:28)-中白根山(10:52/10:57)-間ノ岳(11:33/11:43)-農鳥小屋(12:20/12:36)-西農鳥岳(13:06/13:13)-農鳥岳(13:38/13:42)-大門沢下降点(14:06/14:11)-大門沢小屋(15:34)-広河内橋(17:11)-奈良田(17:23)

(CT 18時間、行動時間10時間50分(CT60%)、累積上昇2422m、累積下降3054m)

■7/26(金)
富士登山競走終了後、温泉&夕食。19時頃、富士吉田から奈良田へ向かいました。

約80kmの道のり。本栖湖からR300で険しい峠を越えて身延町に入り、R52を横切って県道南アルプス公園線に入ります。コンビニはR52沿いに見えたのが最後でした。県道南アルプス公園線は落石注意の看板が連続してヒヤヒヤして通りました。

21時頃、奈良田に到着。第1駐車場(16台分くらい)に空きが2台分あり止めることができました。バス待合所の綺麗なトイレは夜間でも使用できました。500mくらい先の奈良田橋手前に第2駐車場(広い)がありました。翌日の準備をして23時就寝(車中泊)。

■7/27(土)
04:30 起床。起床時心拍数49。それなりに疲れはあるようです。朝食はブドウパン517kcal。

05:00 に山梨交通のバス3台が到着。バス代(1100円)を支払って乗り込みました。ここからの乗車は6人しかいませんでした。

第2駐車場で2台目のバスにも乗客が乗り込みましたが全員座われました。

奈良田(第1駐車場)05:30 → 奈良田駐車場(第2駐車場)(05:32/05:44) → 広河原 06:25

広河原インフォメーションセンターは芦安から来た登山客で混み合っていました。昨年は出遅れて渋滞に巻き込まれたので、今年は手前のトイレに寄ってすぐにスタートしました。

06:33 広河原(標高1520m)スタート!

吊り橋を渡る前に、昨日富士登山競走に参加されたというトレイルランナー4人のグループがいて、その中にSNSで交流のあるしげちゃんがおり、ご挨拶できました。北岳までピストンの予定だそうです。

北岳は雲の中。広河原山荘で今回は事前に書いてきた登山届を投函して素早くスタート。

広河原から北岳に登るには3つのルートがあります。
・左俣コース(CT 5時間30分):広河原-二股-八本歯のコル-北岳
・右俣コース(CT 6時間20分):広河原-二股-小太郎尾根分岐-北岳
・草スベリ  (CT 7時間25分):広河原-白根御地小屋-小太郎尾根分岐-北岳

昨年は「左俣コース」を登り、「草スベリ」を下山したので、今年はCTが50分ほど長くなりますが「右俣コース」を登ってみることにしました。

マイナスイオンを浴びながら、沢沿いの登山者の少ない登山道を快調に登っていきます。

07:45 大樺沢二俣。CT2時間半のところを1時間12分。まずまずの出足です。ここから右俣コースに入り一気に標高を上げていきます。ちょっとキツイですがいろいろな花が咲いていて飽きません。時々下山してくる方々と挨拶を交わしながら登っていきます。

草スベリコースと合流した辺りからはシナノキンバイのお花畑が広がりました。

08:45 小太郎尾根分岐。二俣からCT2時間半のところを1時間。前を歩いている人はもういません。鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳が一望できます。5分ほど写真を撮ったりして休憩。

ここも好きな風景。

岩場では落石に注意&起こさないよう慎重に石を見極めます。

肩の小屋の手前で何やら大勢の人が止まっているので覗いてみたら、雷鳥の子供2羽が歩いていました。どこからか親鳥の鳴き声も聞こえます。雷鳥を初めて見ることができました。天気が悪い時の方が見られると聞いていましたがラッキーでした。

09:05 北岳肩の小屋。ここでも5分ほど休憩。

ここから北岳の区間は少し渋滞がありました。ガレ場や岩を登っていくと山頂のポールが見えてきました。こちら側から見るのは初めて。遠くから見ると尖がっていますが、細長い山頂ですね。

09:35 北岳(標高3193m)

高校生グループ?に写真を撮ってもらい5分ほどで下山開始。遠くで雷鳴が聞こえ、天候が悪くならないことを祈り先を急ぎます。

山頂直下で踏み跡があり一瞬谷に迷いかけましたがペンキを捜して正しいルートに復帰。

09:53 吊尾根分岐。転落注意の文字。ここから先は初めての道。北岳から先は登山者の数がガクッと減りました。万が一、遭難した時に印象に残っているよう、登山者とすれ違う時には挨拶と同時に一言二言、話すようにしました。

『 ひとり歩きの登山技術 』によれば、遭難者の中の単独行の割合は約27%程度ですが、死者・行方不明者の中での割合は約46%。遭難件数は少ないが遭難すると重大な事態になる可能性が高いということですね。転・滑落しても目撃されない可能性が高いことも理由の一つかと思います。今回も転・滑落には十分に注意しました。

10:23 北岳山荘。大型トイレがありました。5分ほど休憩しながらルートを確認して出発。

トラバースルートと稜線ルートが再び合流。ガスがかかった広い稜線。尾根を外さないように進みます。

10:52 中白根山(標高3055m)

日本の標高3000m以上の山21座というのが一般的なようですが、主峰の付属の山として除外されている山を含めると27~28座?あるようです。この中白根山も除外されている1座です。ちなみに国土地理院の主な山岳標高では3000m以上の山として23座が掲載されています。
※これまでに登頂した3000m峰は → こちら!(Newページ)

中白峰山の手前から間ノ岳山頂を経て農鳥小屋へ行く途中までのおよそ2.2キロメートルは標高3000m以上の日本一長い稜線となります。右側の広大な谷を見たり、ニセピークに騙されながら気持ちのいい稜線歩き。青空も出てきました!


間ノ岳山頂が見えてきました。山頂周辺には雪が残っていました。

11:33 間ノ岳(標高3189m)

三等三角点「 ノ岳 」。三角点名称は「 ノ岳 」ではないんですね。

明るく広い山頂で5分ほど休憩。地図とコンパスで次に向かう山塊を確認し、道標とペンキでも確認して農鳥岳へ向かいます。ここから先はペンキがはっきりしており分かりやすかったです。

山頂を振り返る。この雪の先、山頂東側には細沢カール(圏谷)があります。

下り始めて暫くすると、白峰三山最後の山、農鳥岳の雄姿が現れました。眼下には農鳥小屋の赤い屋根。カッコいい!

この下りにも美しい高山植物が咲いていました。
 イワツメクサ
ハクサンシャクナゲ

12:20 農鳥小屋に到着。

早速、有名な小屋の(怖い?と噂される)オヤジさん発見!間ノ岳へ行き来する登山者を観察しているようでした。恐らく私の歩き方も観察されていた模様。

恐る恐る声をかけてみたところ、「今日のルートは?」「北岳山荘から何分で来た?」など質問されました。ちなみにオヤジさんが若い頃は北岳山荘まで往復2時間、奈良田まで3時間半で行ってたそうです。凄すぎる~。私の脚なら奈良田まで4時間で行けるだろうとおっしゃって下さいました。いろいろお話できて楽しかったです。「天気が崩れる前に早く下りた方がいい」とアドバイス下さり「Good Luck!」と送り出してくださいました。

売店では記念のピンバッジ(500円)とコーラ(500円)をゲット!

コーラとスニッカーズを補給しながら出発しようとしたところでサプライズ第2弾。トレラン仲間の山ガール、ドリシさんとお会いすることができました!前日から同じルートを登山されていて、この日は農鳥小屋に宿泊することを決めたところとのことでした。最後の山を前にとても元気をいただけました!

13:36 再出発。スニッカーズとコーラを補給しながら西農鳥岳まで一気に標高を上げていきます。途中、超軽装備の若いトレイルランナーと出会いました。これから逆ルートを行くそうです。大丈夫かな(^^;

西農鳥岳の山頂が見えてきました。

13:06 西農鳥岳(標高3051m)

誰もいない静かで狭い山頂。間ノ岳、その後ろに北岳の裾野が見えます。写真を撮ったり5分ほど休憩。塩見岳など南アルプス南部の山々もガスの間から少し見えました。

いよいよ最後の農鳥岳の長い山頂が見えてきました。

13:38 農鳥岳(標高3026m)

1パーティーが休憩されていました。農鳥岳は標高3026m、西農鳥岳は3051mですが、名称上から農鳥岳が本峰扱いされ、三角点(二等)も農鳥岳に設置されています。3000m峰としては西農鳥岳が21座に入り、農鳥岳は付属の山とされています。

さて、いよいよ標高差2200mの長大な下りを残すのみ。大門沢下降点が見えてきました。その先の白峰南稜の稜線も魅力的でした。次回は笹山まで脚を伸ばしてみたい。

14:06 大門沢下降点

大門沢下降点の慰霊の鐘には、昭和43年1月4日に25歳の若者が吹雪のため下降点確認できずここでビバークした後、力つき永眠されたとの説明が書かれていました。ご冥福をお祈りし鐘を鳴らして下山を開始しました。

序盤は急な岩場の連続。。。


沢の音が聞こえてきて、50分ほどで左側に深い沢のある場所に出ます。切れ落ちたシングルトラックなので気を抜かずに慎重に下山します。

南沢?にかかる橋の下には綺麗な水場がありました。冷たい水で顔を洗ってサッパリ!

15:34 大門沢小屋
宿泊客が多そうでした。先を急いで長居はせずに来た道を戻って河原へ下ります。

何度か木の橋を渡ります。この辺りは登山道が沢になっていました。あとは下りるだけなので濡れるのも気にせず進んでいきます。

一旦沢から離れ、ピンクのリボンを捜しながら走れる森の中を進みます。

何度も木の橋を渡りましたが、これが一番手作り感があったかな(笑)

渡渉地点は水量も少なくて助かりました。2週間前に通った方は増水して渡るのが大変だったそうです。

16:32 大岩。巨大な岩が斜面と河原にありました。怖い怖い。


大岩を過ぎると3つの吊り橋。

16:39 早川水系発電所取水口の吊り橋。鉄板が薄くて(若干錆びてる?)、ベコベコ凹み怖かった。

16:45 ダムにかかる吊り橋はダムが涸れていたこともあり怖くなかった。渡ったあとの激登りが想定外でしたが。

16:53 ダムを過ぎ、最後のもりやま橋。

16:55 林道に出ました。ここにあるトイレは登山者も利用して良いそうです。

ここからはクールダウン。林道をjogで下っていきました。

16:59 広河原庵

林道は途中から舗装路に変わります。

17:11 広河内橋

南アルプス公園線に出ました。残り2kmほど。下山されて駐車場へ歩いている登山者の方々にご挨拶しながらラストラン。奈良田橋と第2駐車場が見えてきました。

17:19 丸山林道入口(第2駐車場)。昨年は奈良田の下山道に野犬がいるという噂を聞いていましたが、ここで初めて山の上から野犬?に吠えられました(^^;

17:23 奈良田(標高830m)ゴール!

隣に停車していた車の方も少し前にゴールされていたようで、聞いてみると、前日富士登山競走の五合目コースを完走し、この日は4時半に広河原を出発できるようバスルートを走って移動して白峰三山を縦走されたとか。笹山まで行きたかったけど諦めて下山されたそうです。来年の富士登山競走山頂でお会いできるといいですね!

駐車場のすぐ上にある「奈良田の里湯」(営業時間19:00まで(入館18:30まで))で汗を流して帰りました。500円で内湯のみですが、いいお湯でした^^

帰路は甲府南ICを経由するルートで165kmを3時間ほどで帰ることができました。R52など山梨県内の道路は信号もほとんどなく意外と早く帰れました。

初めての単独行でしたが無事に帰って来ることができて良かったです。一人だとより判断力が磨かれるなと感じました。素晴らしい3000mの稜線。また訪れてみたいと思います。

■ウェア、シューズ
サンバイザー/OR
ウェア/adidas ジップシャツ
アンダー/finetrack フラッドラッシュスキンメッシュノースリーブ
アームカバー/CW-X アームカバー
パンツ/mont-bell トレール ランニングショーツ
タイツ/C3fit サーマルロングタイツ
アンダー/CW-X スポーツショー
グローブ/ORバーサライナー
テーピング/New-HALE(足首)
ソックス/drymax LITE TRAIL RUNNING 1/4 CREW
シューズ/La Sportiva ウルトララプター

(未使用)
ウィンドブレーカー/mont-bell EXライト ウインドジャケット
ダウンジャケット/TNF ライトヒートジャケット
ニット帽/asics アウトラスト ニットワッチ
レインウェア/finetrack エバーブレスフォトン
グローブ(雨用)/TNF RAINグローブ

■装備
バックパック/Gregory MIWOK 18
パックカバー/berghaus DAY 15-20L
防水バッグ/SEA TO SUMMIT 10L、5L
ストック/シマノ トレランポール13.6
ヘッドライト/PETZL ティカXP2、mont-bel マイクロヘッドランプ、予備電池
地図/山と高原(北岳・甲斐駒)
コンパス/SILVA No.3R
エマージェンシーキット、熊鈴、ホイッスル、予備メガネ、トイレットペーパー、
保険証、防水マップケース、ライター、防水マッチ、ハッカ油、携帯電話、デジカメ、自在三脚
速乾性タオル/ハイマウント N・rit タオル、MSR PackTowl personal
サコッシュ/mont-bel UL MONOショルダー L
ボトル/バイク用1.0L、Nalgene 広口0.5L
GPSウォッチ/Garmin Forerunner910XT
シェルター/信州トレイルマウンテン ストックシェルターPRO

■水、食料
水/1.0L(ソルティライチ+水) ... ゴールでちょうど全て消費
コーラ/0.5L(農鳥小屋)
水/0.5L(消毒用、予備)

行動食(食べた物)/
 スニッカーズ/263kcal x 1本
 ミックスナッツ/???kcal x 3/4くらい


■GPSデータ

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