2013年5月12日日曜日

上級救命講習

先日、東京防災救急協会の『 上級救命講習 』を受講してきました。

ここ数年、ランニングなどアウトドアスポーツを始めて、いつか役に立つこともあるかもしれないので一度しっかり学ぼうと思っていました。

東京防災救急協会の救命手当コースには「普通救命講習(3時間)」と「上級救命講習(8時間)」があります。→ 東京防災救急協会のサイト

上級救命講習は普通救命講習(自動体外式除細動器業務従事者)の内容に、傷病者管理、外傷の応急手当、搬送法を加えたコースです。上級救命講習は普通救命講習を受けていなくても受講できます。

対象者は都内在住、在勤、在学の方になります。一定のレベルに達すると東京消防庁消防総監の技能認定証(3年間有効)が交付されます。

申し込みはインターネットで2ヶ月ぐらい前におこないました。会場は都内の消防署などですが開催日が場所によって異なります。土日は結構先まで予約で埋まっていました。

集合時間は9:00でしたが遅刻しないよう30分前に到着。教室の入口で受付を行い、教材費の2600円を支払います。テキスト、教材用三角巾、蘇生用マウスピースが配られました。

教室の真ん中にブルーシートが敷かれて、訓練用の人形が8体置かれていました。人形と使った人工呼吸の訓練(顔を覆うような蘇生用マウスピースは配られますが...)などもあるため、男性と女性でシートの両サイドに置かれたパイプイスに分かれて着席しました。

テキストは「ガイドライン2010対応」で、5年毎に改定されるそうです。講習はテキストに沿って説明を受けてから実技を繰り返していきます。30名くらいの受講生に講師の方が5名いたので、一人一人しっかりフォローしていただきました。講習の内容は以下の通り。

救命処置
・心肺蘇生(胸骨圧迫、人工呼吸)
・AEDによる除細動
・気道異物除去

応急手当
・止血法
・外傷の応急手当(三角巾、骨折、やけど)
・傷病者管理
・搬送法


○救命処置
119番通報から救急車が到着するまで都内では平均6~7分かかるそうです。脳細胞は心停止から3分後に死に始め6~7分で死滅してしまうそうです。その場に居合わせた人の救命処置(胸骨圧迫で脳に血を送るなど)がいかに重要かという話から始まりました。

成人(16歳以上)、子供(1歳以上16歳未満)、乳児(1歳未満)でのやり方の違いなども考慮して何度も流れに沿って訓練を行いました。
1) 周囲の安全確認
2) 反応の確認
3) 助けを求める(119番とAEDの搬送依頼)
4) 呼吸の確認
5) 心肺蘇生(胸骨圧迫、人工呼吸、気道確保)
   胸骨圧迫(100回/分のリズム)
   人工呼吸(マウスピースを使用。感染症の恐れがある場合はやらない)
   ※胸骨圧迫とセットで行う場合、胸骨圧迫30回、人工呼吸2回
6) AED
   ※子供用パッドが無い場合、成人用で代用可。逆はダメ。
   ※2分間毎にAEDが自動解析をおこなう。救急隊が到着するまでは電源ON。
   ※体が濡れていたら拭く。ペースメーカーなどの上は避ける。

気道異物除去は、背部叩打法(肩甲骨の間を手掌基部で強く迅速に叩く)と腹部突き上げ法を学びました。講師の方々の経験上、餅などを除去するのはなかなか難しいそうです。掃除機を使ったり、赤ちゃんを逆さまににして叩くのは厳禁だそうです。

○応急手当
血液量は男性の場合、体重の0.8掛け(60kgなら4.8L)、女性の場合、体重の0.7掛けくらいだそうです。体重60kgの場合、約1L(20%)失うとショック症状(冷汗、顔面蒼白、四肢冷感)が現れ、1.5L(30%)失うと生命に危険が及びます。

止血法は、直接圧迫止血法を学びました。出血部分をしっかり圧迫するだけですが、素手ではなくビニール袋などを利用して感染症を防ぐようにとの注意がありました。

止血帯法(出血箇所より心臓寄り部分を巻く)は失敗すると神経や筋肉を損傷してしまうので推奨されませんでした。やむを得ず実施する場合は、30分ごとに緊縛を緩めて1~2分血を流してあげる必要があるそうです。止血時刻を体に書くなどして忘れないようにしなければなりません。

三角巾は、いろいろな結び方を学びました。特に足首捻挫などの場合の靴の上から足首固定する方法は山などで役に立つことがあるかもしれません。(靴脱ぐと腫れ上がって再度履けなくなってしまうことがあるので履いたままで縛るのだそうです)

骨折は、激しい損傷だと慌ててしまいそうですが、心肺蘇生などの救命処置を優先することを忘れないようにとのことでした。開放性骨折も戻そうとはしないで、そのまま固定するようにとのことでした。固定の方法などを学びました。

やけどは、片手の手のひらの面積が1%だそうです。一番怖いのが見た目で分かり難い「気道熱傷」で、火事、山火事などで熱を吸った結果、気道が腫れて窒息するそうです。鼻毛が焼けている、しゃがれ声になっている人がいたらすぐに病院へ行かせるようにとのことでした。

やけどの応急処置は、衣服は着たままでいいので、水泡が破れない程度の水圧で冷却するのが良いそうです。ただし、薬品が付着した場合などは衣服を取り除くとのことでした。

傷病者管理は、毛布の使った保温や体位管理を学びました。頚椎損傷の恐れのある傷病者の場合、傷病者に気がつかれないように近づいて側頭部を押さえて固定し続けるなど特殊なケースも学びました。

搬送法は、一人で行う搬送、複数人で行う搬送について学びました。

最後に、筆記試験(20問中16問正解で合格)を実施して、認定証をいただけました。

実践的でとても有意義でした。家族や仲間を助けるためにも一人でも多くの方が受講されると良いのではないかと思います。盛り沢山の内容でしたので、時々復習して生かせるようにしておきたいと思います。



2 件のコメント:

  1. こんばんは。
    アウトドアスポーツをやる人は、ある程度の救命手当ての知識はあった方がいいでしょうね。特に山に登ると色々な事態に遭遇しますし、山頂近くまで救急車が到着するのにも時間が掛かりますので。
    赤城山の場合は救急車とドクターヘリで搬送しています。

    さて、赤城山ヒルクライムの新しい情報は、特にありませんが、ご存知の通り今年は検車がなく、前日受付はスタート地点となっていますので、前日の時間を有効に使えそうですね。

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  2. >前橋庶民さん
    こんにちは!
    受講して良かったと思いました。

    今年の赤城山ヒルクライムは車検なしなのですね。時間が有効に使えて助かります!まずは、金曜日の第0関門を通過できるよう頑張ります^^

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