2010年7月6日火曜日

第12回北丹沢12時間山岳耐久レース

日曜日(7月4日)、トレイルランニング国内3大レースの一つ、『 第12回北丹沢12時間山岳耐久レース(通称キタタン) 』に参加してきました。
12時間の制限時間内に北丹沢山域の44.24kmを走り抜く山岳レースです。ちなみに他の2つは、『 日本山岳耐久レース長谷川恒男CUP(ハセツネ)』と『 富士登山競走 』です。

コース高低図

相模原市津久井町青根にある青根(あおね)緑の休暇村をスタートし、→平丸→立石建設→鐘撞山(かねつきやま)→神ノ川(かんのがわ)ヒュッテ→日陰沢源頭→広河原→神ノ川園地→風巻ノ頭(かざまきのあたま/かしら)→姫次(ひめつぎ/ひめつぐ)→平丸分岐→青根緑の休暇村 と回る 44.24km のコースです。

鐘撞山から県境尾根分岐(1,280m)日陰沢源頭(1,000m)姫次(1,433m)と、大きなピークを3つ登ります。最近は募集一日でエントリーが締め切られる大会が多い中、コースの過酷さのため、なかなかエントリーが締切りにならない大会。猛暑の2008年は完走率48%、好天に恵まれた2009年は完走率80%だったそうです。今年は…

前日は準備に時間がかかって、23:00就寝。まだまだ不慣れです。
3:00起床、4:00に調布を出発し中央道相模湖IC経由で、5:00に「青根緑の休暇村」に到着。前日から降り続いている雨は、だいぶ小雨に変わってきましたがコース状況が気になります。









駐車場の開門は4:30だったようですが、タッチの差で近場の駐車場が次々と満車となり、結局、2kmほど離れた青根中学校駐車場に5:20に入れました。雨がちょうど上がったところで、低い雲に山々が覆われていました。

参加賞で会場内の「いやしの湯」に入れるので、タオルや着替えなどを持って、会場まで20分ほど徒歩で下山。6:00少し前に会場の「青根緑の休暇村」に到着して参加賞のTシャツを受け取りました。










テニスコートに仮設された荷物預かりテントでゼッケンナンバー毎のテントに荷物を置き、トイレ行列へ。並んでいる間に、6:30となり白ゼッケン(前回大会完走者)がスタート!花火が山々に轟きました。

ピンクゼッケン(その他)は、7:00スタート。20分前くらいにようやくスタート列の後方に並ぶ。白ゼッケンの人で出遅れている人も何人かいました。最前列にはゲストランナーの丸山和也弁護士が並んでいるようです。少し日差しが出始め、路面が悪い上に、高温多湿の厳しいレースになる予感。

エントリーの割合は、
男性:1,892人(白:936人、ピンク:956人)
女性: 177人(白: 64人、ピンク:113人)

男性の内訳は、39歳以下:951人、40歳台:648人、50歳以上:293人
女子の内訳は、44歳以下:129人、45歳以上:48人

年齢層、男女比からも、過酷なレースが予想されます。

スタート 標高290m
午前7:00、ピンクゼッケンのスタート!
ちなみに、遅刻のリミットは7:10で、7:10を過ぎるとスタートできないと放送していました。

スタートのロスは1分程度。すぐに急坂のロードに入ります。ロード区間で順位を上げ、平丸から山道へ。山道に入ると道幅が狭くなり、急な登り(約1kmで260m登るので平均勾配26%くらい)のため歩きになります。列に並んで、しっかり踵までつけて脚の裏側をストレッチしながら登って行きます。


分岐右折 標高650m
スタートから約2km、標高差360mくらい登った分岐を右折するところでは、ピンクゼッケンの中で30番目くらいだったようです。分岐を右折して下りに入ると急激な下り。朝方までの雨の影響で路面が悪く滑るため、気をつけて下っていきます。下りは前のランナーとペースが合わないと怖い。

青根中学校の近くでロードに復帰。それと共に、30分前にスタートした白ゼッケンのランナーに追いつき始める。ここからは神ノ川キャンプ場までなだらかなロードの下り坂をしばらく走ります。

神ノ川キャンプ場 1:02'04 標高400m

8km過ぎの神ノ川キャンプ場を過ぎると登り坂。立石建設までは走り続ける。

立石建設 1:16'42 距離11.19km 標高500m

立石建設を過ぎると再び山道へ。4kmで780m(平均勾配19.5%)登る登山道。白ゼッケンの渋滞にハマりましたが、道幅が狭いので、順番に登るしかない。焦らずストレッチしながら登ります。


大の大人たちが、おやつ(補給食)と水筒(リザーバ)をリュック(バックパック)に入れて山道を一列で登山しているのを見ると、小学校の遠足を思い出します(笑)。

30分ほど過ぎると、上の方から鐘の音が聞こえてきました。

鐘撞山 1:51'10 距離12.59km 標高900m

右手の森の中で大会スタッフの方が鐘を鳴らしていました。鐘の音を聞きながら分岐を左折。少し傾斜がゆるくなりますが、再び、急坂が始まります。大室山の県境尾根分岐を目指して登山。視界が開けない一日でした。


ロープを使ったり、岩を掴んで登る場所もあり。足場も滑り、落石にも注意が必要。脚攣りの人も出始める。

県境尾根分岐 2:28'29 距離15.09km 標高1,280m

一つめのピークを通過。分岐を左折して下りに入ります。が、走れるような坂ではなく、ズリ落ちていく感じの急激な斜面。この日一番の悪路で、脛まで埋まるようなグチャグチャの状態。転倒者も多く見かけました。荷重を掛けすぎないように注意しながら降りて行きました。怖かった。

急坂を下りきると、第一関門に到着。

神ノ川ヒュッテ 2:56'36(グロス) 距離18.59km 標高580m




第一関門では、多くのランナーがバケツからひしゃくで水を被っていました。今回は野辺山の時の反省で、太ももに水をかけ冷却しました。脚が軽くなった感じで良かったのですが、足にも水がかかってしまったのは失敗でした。シューズの中が水浸しで後半、両足の真ん中に大きなマメができてしまいました。バナナなども置いてありましたが、これも野辺山の時の経験を生かして長居をせずに走り出しました。


神ノ川ヒュッテを出ると、「東海自然歩道」に入ります。東海自然歩道は、東京都八王子市の「明治の森高尾国定公園」から大阪府箕面市の「明治の森箕面国定公園」までの11都府県約90市町村にまたがる長さ1,697kmの長距離自然歩道。1970年(昭和45年)から1974年(昭和49年)に整備されたそうです。

すぐに登り坂が始まります。「親子熊出没注意」の看板がありました。6月4日に神ノ川の日陰沢に出没したそうです。さすがにこれだけ大勢で走っていれば出てこないと思いますが、熊よけ鈴を付けているランナーも多かったです。

自然歩道という言葉とは裏腹に、ここから二つ目のピーク日陰沢源頭(20.89km、標高1,000m)犬越路トンネル(22.22km)までの区間は、道幅も狭く、岩場、ぬかるみ、木の根っ子、張り出した枝に気を取られてバランスを崩すと、谷底行きのような箇所もあり、冷や汗もの。日陰沢源頭までは、2.3kmで420m(平均勾配18.3%)の登り。犬越路トンネルまでは気の抜けない路面が続きました。

犬越路トンネルからは、道幅の広い林道(ロードと砂利道)の下り坂になり、走りやすくなります。至るところで「巨大な落石」が転がっていて、ガードレールがボコボコに凹んでいました。これはこれで恐怖です。

約7kmの下り坂を気持ち良く走りきり、トンネルを抜けると第二関門手前の給水所が現れました。


ここでも、太ももに水をかけて冷却。リザーバーの水(スタート時500ml)が切れたので、500ml程度補充しました。そして、シューズの中に入った石を取り出しました。今回はスパッツを持参したのですが装着しませんでした。装着している人も見かけましたし、悪路が多かったので装着した方がよかったかもしれません。

神ノ川園地 4:21'07(グロス) 距離29.42km 標高610m

給水所の少し先にある第二関門から神ノ川公園橋への階段を降りていきます。


神ノ川公園橋を渡ると、いよいよ最後のピーク・姫次への登りが始まります。ここから再び「東海自然歩道」に入ります。


風巻ノ頭 5:01'17 距離31.80km 標高1,077m

神ノ川園地から風巻ノ頭まで、2.38kmで467m(平均勾配19.6%)の登山。
気温や湿度の高さは意外に感じなかった(どちらかというと涼しく感じた)が、疲労は濃くなる。

登れど、登れど、新しい登りが現れる。景色が開けるところもなく、まさに耐久レース。

セミの大合唱が疲労を増幅させる。残り10kmの標識通過。

袖平山 5:41'22 距離34.53km 標高1,432m

風巻ノ頭から袖平山まで、2.73kmで355m(平均勾配13%)の登山。
試走をしていないので、どこが姫次だか分からない。テーブルがあり頂上らしき雰囲気。後で袖平山と分かる。私設エイドの方に麦茶とカリカリ梅をいただく。とても美味しかった。ありがとうございました。

姫次 5:48'00 距離35.24km 標高1,433m


ついに、三つ目のピーク、姫次到着!!東海自然歩道の最高地点。こんな山の中まで応援の人がいてくれてありがたい。ここでもコップ一杯の水をいただき、太ももを冷却する。残念ながら雲の中。景色は全く見ることができない。

ここから残り9kmは、ほぼ下り坂。しかし、楽に走れたのは最初だけ。途中からは、県境尾根分岐からの悪路ほどではないにしろ、踏み荒らされたグチャグチャの悪路、丸太の階段、木の根っ子に気をつけながら走り続ける。飛んだり跳ねたりしながら、瞬時にルートを選択しながら高速で駆け下りる。集中力を最大限に発揮してトレイルの醍醐味を満喫。

黍柄山(きびがらやま)避難小屋 距離37.54km 標高1,200m

黍柄山避難小屋から平丸分岐までは小さなアップダウンがある。薄暗い森の細い道を疾走する。両足のマメが痛み出す。

平丸分岐 距離39.24km 標高1,200m

平丸分岐を左折すると、急激な下り坂。毎度の九十九折で道幅が人一人分の登山道。太ももは踏ん張るしかなく、登りでも下りでも相当なダメージを受けつづけた。

平丸 距離42.89km 標高390m

平丸分岐から平丸まで、3.65kmで810m(平均勾配22.2%)を下る(というか落ちる)。最後の給水ポイント。ゴールまであと僅か。最後の太もも冷却。

ロードは少しだけしか走らず、右折して青根緑の休暇村へ階段を降りていく。会場でゼッケン番号を読み上げるアナウンスが聞こえてくる。帰ってきた~。

スタート地点を走り抜け、スタート地点を鋭角に左折したところがゴ~~~ル!!



景色はあいにくでしたが達成感は格別でした。「耐えた」と言えるレースでした。

成績は、6:39:47(グロス)で種目別(男子39歳以下)完走602人中113位。総合では完走1191人中179位という結果でした。完走率は6~7割くらいかな?アラフォーオヤジとしては健闘した方か。

ゴールの後は、参加賞の一つ会場内にある「いやしの湯」の水風呂、露天風呂で疲れた体を癒しました。サッパリした後は、いやしの湯の入口で売っていた地元産の冷やしトマトを丸かじり。美味かった~!


駐車場までは送迎バスがあったようですが、知らずに30分ほど歩いて戻りました。村の人が「お帰りなさい」と声を掛けてくれるのがとても嬉しかったです。バスに乗らずに良かったかな。

沿道の応援や、山の至る所に役員、ボランティアの方々を配置していただいて、安心して走ることができました。ありがとうございました。

最後に、今回の装備と補給食と反省点
●装備

キャップ/CW-X撥水加工 ・・・ 雨用のCW-Xにしたが、雨降らず。
ウェア・パンツ/モンベル
アームカバー/CW-X ・・・ 暑くて使わなかった
グローブ ・・・ 木や岩を掴む、転倒時のケガ予防にも必携。ロード区間は暑くて外した。
タイツ/SKINSスポーツハーフタイツ ・・・ Good!
ゲイター/青梅高水山の参加賞 ・・・ 効果は分からない
ソックス/X-Socks Run Speed One ・・・ 多少の石はOK。水に濡れてから乾かなかった。
シューズ/THE NORTH FACE Single-Track ・・・ 安定していた
テーピング/New-HALE(XとV(自作)) ・・・ 必須
バックパック/THE NORTH FACE SHRIKE 12L ・・・ デカ過ぎ。皆さん2~4Lだった。
リザーバ/キャメルバック2.1L
ボトル/キャメルバック0.7L(保冷)
その他/ファーストエイドキット、ライト、コンパスなどフル装備。持ち過ぎな感じ。
スパッツは持参したが未使用。使えば良かった。

●補給食

実際に摂取した物は、

水 ・・・ スタート時500ml、第二関門手前(4時間)で500ml補充。
CCD x 1袋 ・・・ 保冷ボトルに500mlの水で溶かす
PowerBarGEL x 2個 ・・・ レモンライム、グリーンアップル(カフェイン25mg)
WGHPro x 3個 ・・・ 2時間、4時間、ゴール後に摂取
VESPA OKANIC x 1個 ・・・ 4時間で摂取。きなこ味が美味しかった!
アスリートソルト x 3個 ・・・ 前日夜、当日朝、姫次の登りで摂取。脚攣りなし。
ショッツWildBean x 4個 ・・・ フラスコで摂取。カフェイン80mgの効果でトイレ0回。

その他、スタート30分前に VESPA EX-80、ゴール後に クエン酸&グルタミン酸(グリコ)500ml。

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