2010年5月22日土曜日

第16回星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン(Start~42km)

ウルトラマラソンに初挑戦しました。
第16回星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン
7ヶ月前に走り始めた時、自己の限界に挑戦してみたいと思いエントリーした大会です。

野辺山を制する者はウルトラを制す」「国内屈指の難コース

100kmという超長距離に加えて、標高差1000m以上、準高地 という過酷なコース。
一方で雄大な八ヶ岳連峰の麓、変化に富んだ信州の大自然が美しいコース。
”初”ウルトラマラソンは一生に一度、これ以上の舞台はありません。

コース図


野辺山スタート(5:00)→ 横岳中腹 → 42km 八峰の湯 R(関門11:00)→ 50km 小海町(関門12:00)→ 59km 北相木村役場 R → 南相木村 → 71km 滝見の湯 → 79km 馬越峠(16:50)→ 87km 川上村多目的センター R(関門17:30)→ 野辺山ゴール(関門19:00) ※R: REST STATION(着替えポイント)

スタート(標高1350m)後、9km付近から林道トレイルで18km付近の横岳中腹(標高1908m)まで登る。23km付近からロード。50km地点の小海(標高880m)まで降る。79kmで正念場の馬越峠(標高1620m)越え、更にゴールまでの登り。その間も小さなアップダウンがあり平坦な道はほとんどない。前日の説明会で事務局の人が「野辺山を13時間で完走した後、サロマでは9時間半で走れた。」と言うほどのタフなコースである。

今回の目標は、ただ一つ、『 ゴールする 』こと。
初ウルトラマラソン、なんとしてもゴールして完走メダルを首に掛けてもらいたい。

ペースは、ジョグペース(6'00/km)を基準に、登り(7'00/km)、下り(5'00/km)を目安にした。70kmを7時間、70~80kmの馬越峠越えは歩きも入るだろうから90分、残り20kmを2時間で、10時間半くらいで走れたらと考えていた。実際にはエイドでの給水・給食、トイレ、写真撮影などが含まれるので、30秒くらい速いペースで走ることになる。

起床は朝3時
朝食は、蜂蜜サンド、あんパン、小ドーナツ、ウィダーinゼリー、オレンジジュース。

スタート時のウエアに着替え、冬レース用のダウンコートを羽織り外に出る。
気温7℃、寒くはないが霧がすごい。

4時前、視界5mの濃霧の中、出発。10分ほどで野辺山に到着。気温は5℃










会場の南牧村社会体育館入口前で、着替え用の荷物をトラックに預け、体育館内へ入る。体育館内は、すでに大勢のランナーで足の踏み場もない状態。

ウィグライプロ、VAAM、小ドーナツを口に入れ、ゴミ袋、イヤーウォーマー、ネックウォーマーを装着。ゼッケン番号を記入した荷札を付けて荷物を預け再び外に出る。防寒対策と冬の朝ラン経験のおかげで寒さは感じない。

トイレに行った後、30分前にスタート地点に並び、写真を撮ったりストレッチなどをしてスタートを待つ。15分前から高瀬さん、坂本さんによる競技説明があり、最後にトリノ五輪金メダリストの荒川静香さんがゲスト・スターターとして登場。






午前5時、熱く長い一日のスタートが切られた。

100kmのエントリーは、1739人(男1535、女204)。71kmは、388人(男289、女99)、42kmは、352人(男241、女352)。合計2479人。

スタート直後は、平坦な道が続く。
静かに山を目指す2000人のランナーたちを牛たちが見送る。

キロ表示の看板は5km毎にある。
チップの計測地点は安全な場所に設置されているためキロ表示看板の位置とは異なるようだ。

5km通過 23'25 Lap:23'25(4'41/km) 5:23 a.m.

5km付近で荒川静香さん、JR最高地点では坂本さん、高瀬さんとハイタッチを交わす。
一旦晴れかけた霧に再び包まれる。この先にどんなことが待ち受けているのか...



国道141号を渡ると登り傾斜が始まり、9km付近から林道トレイルが始まる。



予想以上に石が浮いていたり、轍が深いところもあり、走る場所が限られる。

今回、ロード用シューズ一足で走り通すか、前半はトレイルラン用シューズで走るか迷ったが、練習で65kmを走った時のダメージを教訓に、クッションも良いトレイルラン用シューズを選択した。これは正解だったと思う。

登りは箱根駅伝5区東洋大柏原選手が言う「体の真下にバンッと接地する」イメージで走る。また急な変化など無駄な動きをしないように注意する。100kmでは少しの積み重ねが響いてくるはずだ。リラックスして無駄な力を使わないように心掛ける。

10km通過 54'09 Lap:30'44(6'09/km) 5:54 a.m.

朝6時、朝霧に包まれた静寂の林道を走り続ける。

標高が上がり酸素が薄くなってきたことを感じる。


霧が晴れてきた。コーナーを回ると朝日に輝く雄大な八ヶ岳が!

その風景に圧倒され、思わず足を止めて撮影する。
通りかかったデカフォレストを表す緑色ゼッケンのランナーから「綺麗ですね。今年は雪が多いですねえ。」と語りかけられた。10年間、毎年この山を見て走ってきたのかと思うと凄みを感じる。10年後も元気に走っていることができるだろうか。

15km通過 1:28'44 Lap:34'35(6'55/km) 6:28 a.m.

15kmでトイレに寄ろうか迷ったが、2人並んでいたので先に行くことにした。
しかし、この選択は大失敗だった。。。

15kmを過ぎて50mほど下る。ダイナミックなコース、コーナーを回る度に残雪残る美しい八ヶ岳が現れる。

再び登りが始まると、先ほどトイレをスルーしたことを後悔し始める。

6:49、18km付近のコース最高地点(標高1908m)を通過。


大幅にペースを落とし脂汗をかきはじめる。20kmのエイド(トイレ)はまだか、まだか・・・もうダメだ・・・と思ったところで、ようやく20kmのエイドが見えてきた。助かった。
20kmのエイドに到着。しかし先客が1人並んでいた。早くしてくれ・・・なんとか耐えた。

教訓 : ウルトラで少しでもトイレに行きたくなったら、すぐに行く。並んででも待つ。

20km通過 2:05'37 Lap:36'53(7'23/km) 7:05 a.m.

トイレのロスタイムは5分くらい。ここまで無理なく予定通りのペースで走れている。

軽くなった体で下りに突入、ここから3kmの急坂が続く。不安定な路面だがTNF Single-Trackがしっかりグリップしてくれて安心して駆け下りることができる。

下り坂ではブレーキをかけて脚にダメージを与えないよう、ストライドを狭め、接地点が体の近くになるように意識し、リラックスして小刻みなステップで駆け抜ける。

23kmで林道に別れを告げ、ロードに出る。


25km通過 2:28'59 Lap:23'22(4'40/km) 7:28 a.m.

24km付近(標高1500m)まで下ったあと再び小刻みなアップダウンを繰り返しながら29km付近まで標高差100mほどを登る。

朝7時を過ぎ、新緑の林の中で野鳥のさえずりが聴こえだす。

30km通過 2:57'19 Lap:28'20(5'40/km) 7:57 a.m.


29kmから34kmで標高1600mから標高1400mまで駆け下り、再び標高1500mまで登ったところが、最初の温泉「稲子湯」。このコースには3箇所の温泉があってランナーは無料で入れることになっている。いつかはそんな旅もしてみたい。

35km通過 3:22'30 Lap:25'11(5'02/km) 8:22 a.m.

稲子湯を過ぎると登り坂は歩く人もいる。
僕は走り続ける。下り坂になると抜かれる。抜いたり抜かれたり、まるでウサギとカメだ。

そもそも、同じレースに出ていてもみんな目的が違う。
入賞を目指す人、サブ10を目指す人、完走を目指す人、全国のランナーとの交流を楽しみにしている人、温泉を楽しむ人。

みんな、それぞれの目的に向かって、それぞれのペースで走っているんだなあ。
そんな当たり前のことを再確認しながら走り続ける。

標高1600m付近まで登ると、傾斜がゆるやかな区間に入る。振り返ると、美しい八ヶ岳の稜線が。

このあたりはランナーの間隔も開いて、マイペースで走れるようになってきた。

一人で走るのは結構好きだ。毎朝、一人で走っているのでこの方が快適に感じる。
でも、きっと、一人では走れなくなる苦しい時が来るはずだ。誰かの助けが必要になる時が必ず来る。

今、同じ時間の中を走っているランナーは、それぞれの価値観、目標を持って、それぞれのペースでゴールを目指している。
その中でいろいろな出会いや出来事がある。調子の良い時もあれば、苦しい時もある。

人生と同じだなあ、ウルトラマラソンは人生そのものだ。

今日の目標はゴールすること。



37kmを過ぎ、県道480号線を右折。いよいよ国道141号線まで8kmで標高差600mの本格的な下り区間に入る。

見覚えのある白樺林が見えてきた。

40km通過 3:51'32 Lap:29'02(5'48/km) 8:51 a.m.


スタート時に前を走っていたアンパンマンが見えてきた。

ここまではリラックスして走ることができた。

疲れは感じていない。レースはまだ始まったばかりだ。 ...つづく(42km~79km)

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