2010年5月23日日曜日

第16回星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン(42km~79km)

42km地点にある「八峰(ヤッホー)の湯」に到着。

ここは、3箇所あるレストステーション(内2箇所に荷物を預けられる)の、最初のポイント。
手前の方でゼッケンを確認する人がいて、到着すると自分の荷物が用意されているので待たされずありがたい。SEIKOのランニングウォッチは、4:01:00を表示している。

ゴミ袋を脱ぎ、シューズ靴下を履き替え、補給食をウエストポーチに詰め込む。

シューズ:THE NORTH FACE Single-Trackasics GELFEATHER GS2
靴下:X-Socks SPEED ONETABIO 5本指

補給食はショッツ2袋、aminoVITAL1袋、aminoVITALタブレット1個、ウィグライプロ1袋。
今回ショッツは、ワイルドビーン、コーラ、コーラバニラを飲んでみたが、ワイルドビーンが一番口に合った。

ウィダーinゼリー(マルチビタミン)を一気に飲み込みトイレに寄り、小海に向けて再び下り坂を駆け下り始める。

レストステーションを出てすぐのところが42.195km地点。フルマラソンのゴールだが今日は通過点でしかない。

ここまで快調に走ってきたが、下り始めて次々と異変が起こる。
ウエストポーチがバタついて走りにくい。先ほどまでは、ゴミ袋がバタつきを押さえてくれていたようだ。前に回したり後ろに回したり。結局5kmほど試行錯誤して、前で少し締め直したところで落ち着く。

また、分かっていたことだが、シューズのサイズがワンサイズ大きい。普通の坂では気にならないのだが、これだけの急坂だと足が前に滑り、爪先があたる(特に右足)。それを避けようと爪先を丸めてしまうので変な力が脚全体に入る。

さらに、腹痛にも襲われる。先ほど一気に食べたウィダーinゼリーが影響しているのか?

スピードを落として対処するも、無駄な体力を消耗してしまった。
野辺山のコースは小さなミスも見逃してくれない。

45km通過 4:29'41 Lap:38'09(7'38/km) 9:29 a.m.

レストステーションでのロスタイムが10分含まれているとはいえ、下り坂で思うほど時間を稼げなかったのは残念。

45kmを過ぎると国道141号線にぶつかる。松原湖入口の信号はちょうど青。この辺りから再び集団が形成される。141号線からすぐに離れ、八ヶ岳高原線の踏切を越えて千曲川の右岸沿いを小海に向けて走る。

小海まで引き続き下り傾向だが、急坂のあとでは下りに感じない。一気に標高が下がり気温が上がり、日差も強くて暑さを感じる。少し疲労も感じ始め、単調な道路に集中力が失われていく。

右カーブでは道路を横切って右端を走るランナーが多い中、前を走る緑色のゼッケン(デカフォレスト)No.xのランナーは、淡々と道路の左端を走る。そうだ、これは自分との戦いなんだ。ゴールした時に納得できるレースをしたい。私も真似をして左端を走ることにする。

集中力を取り戻し、前のランナーを目標に走り続ける。

小海トンネル西の信号もちょうど青。小海中学校が見えてきた。50km、コースの半分に到達だ。

50km通過 4:54'41 Lap:25'00(5'00/km) 9:54 a.m.

50km地点のお蕎麦は旨いとの評判。

これまでのエイドでは、腹痛とトイレを恐れて、ウィグライウォーター、梅干、いちご、オレンジ、チョコレートだけを補給してきたが、初めて本格的な固形物を胃に入れる。

旨い!コシがあり冷たくてのどごしがいい!

少し回復したところで、妻からのメールに返信する。
「調子はどうですか?」
「50キロ通過」
「もう半分ですか?早いですね。これからが大変ですね。」

頑張るよ!

50kmを出発したところで、ふたたび緑色のゼッケンNo.xに抜かれる。昨日、選手説明会のトークショーに出演されていたN川さんでした。しばらくは再びN川さんを目標に走らせていただく。この後も休憩の度に前後して走ることになる。

50kmのエイドを出てすぐ右折、県道2号線、相木川沿いを走り、じわりじわりと標高を上げて行く。


54km地点で、県道124号線にぶつかる。
ここは一旦直進(県道124号線)し、北相木村役場で折り返してきてから、右方向(南相木村)へ向かう地点。

55km通過 5:27'11 Lap:32'30(6'30/km) 10:27 a.m.

県道124号線を、58km地点の北相木村役場まで登る。約4kmで50m程度の登りだが、疲労を感じ始めた体にはきつく感じる。

特に、ここは折り返してきたランナーとすれ違うので、折り返し点はまだか?と焦り、我慢が強いられる区間であった。アンパンマンなど40km付近まで前後していたランナーたちとすれ違う。

天気も良い。気温も上昇してきた。暑い。

ようやく見えてきた北相木村役場(右側)

ここでは、ウェアを着替え(asicsの裏毛Tシャツからmontbellの半袖ジップシャツ)、腰に消炎スプレー、ウィグライプロを補給した。補給食は、ショッツ2袋、aminoVITAL1袋、aminoVITALタブレット3個、ウィグライプロ1袋を詰め込む。

暑さのあまり、手袋とアームウォーマーを荷物に預けてしまった。これはあとで後悔することに。。。

帽子を冷水プールに浸して被り、ウィダーinゼリーを手に持って走りだす。今回は走りながら少しづつ補給する。

県道2号線に戻るまでは下り傾向だがスピードが上がらない。

何度も腕時計を見るが、なかなか時間が経過しない。。。

60km通過 6:06'26 Lap:39'15(7'51/km) 11:06 a.m.

58kmレストステーションでのロスタイムは10分程度。ここで初めて全体のペースが6'00/kmを越えてしまった。

県道2号線を左折、いよいよ、南相木村、その先の馬越峠を目指す。

このコースは山間の道が多く集落も少ないため、沿道の応援はあまり期待できない。
そんな中で街角にちょこんと座ったお婆さんから応援を受けると大きな力になる。自然と笑顔になるだけで体の疲労を忘れることができる。

60~65kmの区間は比較的傾斜も少なく、なんとか6'00/kmペースを維持。

気温も上がり、脚の疲労もはっきり感じるようになってきた。

65km通過 6:37'35 Lap:31'09(6'14/km) 11:37 a.m.

65kmを過ぎると、いよいよ馬越峠に向けて傾斜がきつくなってくる。

まず、腸腰筋が悲鳴を上げ始めた。この先のことを考えて急坂では歩きに切り替える。
ゼッケンNo.xのN川さんに「がんばれ」と小さく一声かけられ、背中を見送る。強い。

67kmの南相木村役場に到着。トイレ休憩。しゃがむにも、立ち上がるにも大腿部の痛みが辛くなってきた。

帽子を冷水に浸す。脚にもかければ良かったのかもしれないが、足が濡れてマメができることを恐れてかけなかった。

気温も上がり、脱水症状にならないように、ウィグライウォーターと梅干は欠かさず補給する。1杯までなら大丈夫だが、無意識に2杯目を飲んでしまうと、腹痛に襲われペースダウンを余儀なくされる。このあとも度々、腹痛に襲われる

67kmのエイドを過ぎると再び激坂。腸腰筋が痛み、歩かざるおえなくなる。

この坂ではゼッケンNo.1xxxのN村さんとしばらく並走(私は歩き)になる。
N村さんは、「一度歩いてしまうと、次に走り出すのが辛いから」と走り続ける。強い。

本当に、一度歩くと次に走り出す時の脚の痛みが辛い。
「この時間にココならば完走は大丈夫ですよ!」と励ましていただく。
昨年は9時間40分台で走られたそうだが、今年は練習不足で11時間くらいが目標とのこと。

野辺山の100kmは、鍛えられた者が挑戦し、それでもはね返される本当にタフなコースだ。

腸腰筋の痛みが回復したので走りだすが、ペースが全く上がらない。
一歩一歩、両脚全体に痛みがはしりだす

70km通過 7:21'18 Lap:43'43(8'45/km) 12:21 p.m.

じわじわと、6'00/kmペースから遅れていく。焦る。

12:25、71kmのゴール地点を通過


走り始めて、7時間25分で71kmのゴールを通過する。

71kmを過ぎて、県道2号から離れ、川沿いを上流へ向けて進む。
登りは歩き、平坦はなんとか走る状態。両脚の痛み、特に右脚全体の痛みがひどくなる

馬越峠が見えてきた。


74km付近(標高1220m)で、馬越峠に向けて右折する。この10kmで200mほど登ったことになる。
ここから79km地点の馬越峠(標高1620m)まで5kmで400mの急登が始まる。

歩き。ほとんどのランナーが歩き。時々、荒い息遣いで駆け上がっていくランナーが通り抜ける。強い。

妻へメール。
「73キロ通過。限界を超え始めました」
「あと四分の一ですね」

まだ、四分の一もあるのか・・・と絶句。
普段25kmなんて、軽く走れる距離だが、今は途方もなく遠い距離に感じる。

75km通過 8:02'24 Lap:41'06(8'13/km) 13:02 p.m.

どれだけコーナーを曲がってもその先に急坂が待っている。どこまでこの坂が続くのか。

日陰に入り体温が下がり寒さを感じる。
アームウォーマーと手袋を手放してしまったことを後悔する。

だいぶ登ってきた。

76km付近のエイドが見えてきた。ここで左折して県道2号線を登り続ける。

行けども行けども、坂は終わらない。しんどい。歩くのもしんどい。

「あと2~3kmですよ!」と声をかけていただく。自分は誰も励ますことができない。


13:48、79Km地点の馬越峠に到着

ついに馬越峠に到着した。走り始めてから8時間48分。
前日の説明会でも「79kmの馬越峠を越えれば9割は完走できる。」と言っていたので少し安堵する。

しかし、ここからが本当の野辺山だった。 ...つづく(79km~ゴール)

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